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……タイッ!?_38

朝ごはん

 市営住宅の六階、三号室。玄関を開けたらアロエの鉢植えがお出迎え。
 半開きになっていた戸から理恵のと思われるジャージがはみ出していた。
「理恵さん、洗濯は?」
「ん? んーと、してない」
「え?」
 笑顔で言い切る理恵に紀夫も呆気に取られる。
 濡れたままのジャージは雑菌の温床、繁殖したそれらが複雑な匂いを放ち始めていた。
「しょうがないな……洗濯するよ……」
 まさか理恵の家でまでマネージャーの仕事をさせられるとは思わなかった紀夫であった。

 大型の洗濯機はボタンが複数ついており、お湯取り、水取り、脱水などの細かい設定ができるようだった。
 ――ワンタッチでいいのに。
 部室棟にある共用の洗濯機は二層タイプの古いもの。操作もタイマーを設定すれば勝手に回って止まるというシンプルな一品。
 洗濯カゴにはびしょびしょなそれがたくさんあるところをみると、理恵も試していたのかもしれない。おそらく操作することに断念したのだろう。
 ――無理もないか……。
 点滅の度に不愉快な電子音のなる洗濯機を弄ること数分、紀夫は試行錯誤をしながらなんとか回すことに成功した。

「理恵さ~ん」
 両親がいないとはいえ、よそ様の家なのでおっかなびっくりに歩く紀夫。すると台所のほうからだろうか? 味噌の良い匂いがしてくる。
「こっちこっち~」
 廊下の突き当たりから理恵が顔を出す。彼女はピンクのエプロン姿でお玉を持っている。
「朝ごはんまだでしょ? 昨日の残りでよかったら食べてって」
 期待していた展開とは違うものの、お腹はぐうと情けない声を出す。
 理恵の料理の腕前は確か出来合いのものをお弁当に詰める程度だったが、果たして?

「さあ、召し上がれ」
 テーブルに並べられたのはご飯と味噌汁、それにハムエッグとキャベツの千切り。ほかに形が崩れてはいるもの肉じゃががおいしそうに湯気をたてていた。
「へえ、理恵さん結構がんばるね」
「うん。煮物は得意なの」
 それならお弁当の一件もと思う紀夫だが、汁物をタッパーに入れたところで悲劇にしかならないと口をつぐむ。
 けれどそれはジャガイモ一口食べることで考え直させられる。
「美味しい!」
 二日目だからだろうか味の染み込んだジャガイモは口の中でホクホクと崩れ、豚肉のだしと若干の甘み、しょうゆの素朴な味わいがあった。
「でしょ? あたしね、煮物とか焼き物は自信あるんだよ」
 この前のお好み焼き屋のときもそうだった。三人とも同じ生地を与えられているはずなのに、彼女のが一番ふっくらと仕上がり、生焼けなどという失点もなかった。
 そこを聞くと「経験の差」と笑われたが、確かにそうなのかもしれない。
「でもキャベツはちょっとね」
 箸で拾うキャベツは切れ目があるも玉すだれのような形。どうやら包丁は得意でないらしい。
「以外だな、理恵さんにこんな特技があったなんて」
 白いごはんに目玉焼きを乗せる。半熟の黄身にしょうゆを合わせ、そのままかき込む様に食べる。
「ふふ、これぐらい当然よ。っていうか、前の洗濯機のときは自分で洗濯してたし」
 少し不機嫌になる彼女は挑むようにして紀夫を見て、途中なにかに気付いたのか頬に指を伸ばす。
「?」
「ごはん粒……ふふ、ノリチンの味がする」
 理恵は紀夫の頬に付いたごはん粒を口に運ぶと両頬に手を当てて身をくねらせる。
「理恵さん、からかわないでよ」
 どこか新婚夫婦の朝の甘い関係を演出しようとする理恵にあざとさを感じながら、それでも胸に訪れるのは帰り道に彼女を抱きしめたときと同じ、心地よい息苦しさ。
 そのせいか、紀夫は食べ終わるまで一言も口をきけず、理恵も目を伏せてばかりいた。

「ご馳走様」
 手を合わせてご馳走様。そのあとは仲良くお片づけ。理恵が茶碗を重ね、紀夫が運ぶ。それだけの動作。
「あ」
「きゃ!」
 なのに、手が、指先が触れた瞬間、茶碗を落としてしまう。
「ゴメン」
「きにしなくていいよ」
 床に落ちた茶碗はベークライト製のため、割れることはない。汁の残りが床を汚すので、理恵はふきんでそれを拭く。
「ノリチン、緊張してたとか?」
「いや、別に……」
 緊張はしていない。ただ意識が過剰だった。
 理恵の申し出についていけばセックスができる。
 そんな下心。
 現実には洗濯機を回し、朝ごはんを食べた程度。それだけでもよかった。

 が、

 指先が触れたことで思い出した。

 理恵の誘い。

「ノリチンも可愛いとこあるよね。まだ女の子馴れしてないんでしょ?」
 彼を見ずに四つん這いになって懸命に床を拭く彼女。茶色に染めた髪が揺れる。寝巻きのようなジャージ姿、お尻のラインがくっきりと見えるが、ショーツは?
「理恵さん……」
「何? あ、ゴメン、ティッシュ……」
 テーブルの上にあるボックスを彼女の前の放り投げる。
「ありがと」
 理恵がそれに近づいたとき……。
「理恵!」
「きゃあ!」
 紀夫は理恵におんぶされる格好で乗り出す。
 彼が行動に出た理由。
 それは理恵が少しお尻を上げたから……。

「やん、もう、ノリチン……ばかあ……」
「だって、もう我慢できないし……」
 腰の辺りを理恵のお尻にこすりつける格好の紀夫。横からみればそれは犬の交尾そのもの。牝犬は嫌がる言葉を出しながらもお尻を突き上げ、キスを求めようと背を捩る。
「そのつもりだったんでしょ? いいじゃん。俺、理恵としたいし……」
「んもう、スケベ……それじゃあたしがエッチな子に聞こえるじゃない……んちゅ」
「はむ、はぷ……ん、理恵はスケベな子だよ。だって、もう……」
 ジャージの隙間から偲ばせる右手。紐のようなショーツはそれを阻むことなく通過させ、妙な湿り気のある部分へとたどり着く。
「ん、もう……あ、はいってきた……」
 手を洗った覚えはない。けれど勢いづいた紀夫を止めるものもない。
 ここは二人だけの空間なのだから。
「理恵のなか……あんま調べてないから……」
 紀夫にとって最初の性行為は公園のベンチ。いつ人が来るのか分からない状況で感じた彼女の膣内は、ただ気持ちよいでしか覚えていない。
 射精の快楽もただ漠然とオナニーよりいいとしか思い出せない。
「ん、んふぅ、どう? あたしのオマンコ……」
「えと、あの、すごい、暖かい……」
 人差し指一本だけ差し込むと、中の柔らかな柔突起に触れる。それらを撫でるたびに理恵は首を上げ、喉をそらせる。
「あ、あんまり激しくしちゃ……ん、でも、激しくしたいならいいよ?」
 理恵は感じている。
 奥のほうからとロリとした粘液が溢れてきたらしく、陰唇がぴちゃぴちゃと音をたてる。そして糸。粘っこく指に絡みつき、気持ちを煽る。
「俺……俺……」
 お尻に両手をつき、先に自分のズボン、続いて理恵のジャージを下ろす。そして隆々とした逸物をあてがい……。
「ダメ! 待って……」
 ハイハイしながら逃げる理恵。それを追う紀夫はズボンが脚に絡みつき、そのまま転んでしまう。
「わあ! イタタ……」
 正面から転んだ紀夫は頬を床に強打してしまう。
「もう、ノリチンってばウンチなんだから……」
 起き上がろうとする紀夫を優しく征し、理恵はポケットから黒い包みを取り出す。
「ママのだけど、いいよね?」
 舌を出して笑う彼女に罪悪感などなく、いそいそと紀夫のモノに被せだす。
「ゴム……してなかったね」
 焦る気持ちのあまりコンドームを忘れていた紀夫は薄ら寒い笑いを浮かべるが、内心あのまま行為に及べたらと思っていたりもする。
 不思議な凹凸、溢れ出る蜜。耳障りな甲高い声を上げる理恵を心行くまで犯してみたい。そんな願望もなくもない。
「じゃあ、いいよね?」
「ん、きて……」
 立ち上がる理恵はわざわざエプロンをつけ、半分下ろしたジャージからぷりぷりのお尻を突き出して紀夫を誘う。
「り……え!」
 久しぶりの理恵との性交。
「く、ふぅ……」
 ため息が交差する。
「ああ、うぅ」
 理恵が爪先立ちになると結合が亀頭の部分までしかできず、どこか寂しさがうまれる。
「理恵……逃げないで……」
 彼女を自分に沈ませようと力強く肩を抱きしめる紀夫。
「ん、やだ、そんなに強くされたら痕残る~……」
 甘えた様子で呟く理恵はキッチンから手を離し、代わりに紀夫の手を握り、指一つ一つを絡ませ始める。
「あぁ、ん、はぁ……はあぁ……」
 ストロークはゆっくり。立ち居地が悪いのもあるが、それ以上に朝のキッチン、衣服をずらして立ちながら交配する状況に昂ぶる気持ちがあり、それが今にも爆発しそうなきがするから。
「理恵の肉じゃが美味しかったよ。すごく……」
 背中に耳を当ててTシャツにキスをする紀夫。心臓の音はバクバクと脈うち、それは彼も同じこと。
「あれ、自信作だもん。ママに教わって、それで……」
「理恵はいいお母さんになれるよ……」
 ――なんなら今ここでお母さんにしてあげる。
 もしコンドームが破けたら? そんな都合の良い妄想をしながら、紀夫は腰を突き上げる。
「うふふ、お父さんもあれで釣れたって……」
「そう、ズルいお母さんだね……」
 もしかしたら理恵は?
「はは、理恵さん……理恵さんは……今日のデザート?」
 余計なことを考えそうになる自分を捨て、今は理恵の膣内部を楽しむことにする。
 彼女は甘い嬌声を上げるのを抑えるように口を押さえ、それでもたまに肩をヒクつかせていた。
「それをいうならノリチンこそあたしのデザートかもよ?」
 卑猥な割れ目は肉棒を涎塗れで咥えこみ、くちゅくちゅと音を立てる。
「理恵、我慢してる?」
「ん、だって、隣に聞こえたら大変……じゃん!」
 紀夫は一段と強く腰を突き上げる。彼も爪先立ちになり、彼女の肩を抱く力も強くしていた。
「な、あやん! やだ、ダメ! そんなに強くしちゃ! 声、我慢できないよ~」
 快感にさいなまれ立っていられなくなった理恵は膝を折り、そのまま床に伏せるような格好になる。
「まって、理恵!」
 それでも紀夫は追撃をやめず、反抗する力を失った理恵の下半身をモノのように扱うと、硬く今にも射精しそうな分身を彼女の深くねじ込む……。
「う、うわあ!」
「くああん、きゃあん!」
 ゴムの先っぽが彼女のより敏感な部分を付いた時、おそらくはマンション外にまで聞こえる声を出し、絶えた……。

続き

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