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……タイッ!?_47

目覚めても……

「んぅ……あれ? あたし寝てた?」
 初体験の余韻から目を覚ました美奈子はかけられていたタオルケットを剥ぎながら身を起こす。
「オハヨ」
 その一言に周囲を見るも、未だ夜は更けたままで雨も降り続いている。時計は一時にさしかかっていたことに、今までの行為がたかが一時間程度の出来事であったと理解する美奈子。
「なんか、すごいね……セックス……」
「そう? うん。でも、多分美奈子とだから特別なんじゃないかな?」
「君っていつもそういうこと言ってるの?」
 美奈子は疑惑の半眼で彼を見つめるので、紀夫は慌てて手を振って弁明する。
「違いますよ。その、本当に……本当に美奈子先輩として俺……、すごく……」
 言葉を選ぶのが苦手な紀夫は視線を落としたまましばらく黙る。
 初めて理恵を抱いた新鮮さ。
 里美に気付かれまいと腰を振った紅葉との行為。
 煽り煽られるままに身体を重ねたスポーティな綾との行為。
 どれとも違う、純粋にセックスの快楽に耽るための行為。
 それがまさか美奈子と共有できるとは……。
 射精こそしていないものの、その驚きに彼はある種の感動を覚えていた。
「先輩として、初めてエッチの奥深さを知った気分です……」
「そう。じゃあそういう事にしといてあげる……。なんかあたしもすごい気持ちよかったから、君のいうことも本当かもね……」
 タオルケットを畳み、服を正す美奈子。彼女は携帯を手探りで探しだす。
「え? もう帰っちゃうの?」
「うん。あんまり遅いと紅葉も変に思うでしょ?」
「そんな……だって……」
 とにかく気持ちのよいセックスが出来た興奮と感動を伝えたくて彼女が目覚めるのを待っていた。そして改めて行為に及ぶつもりだった紀夫にしてみればそれは切ないどころではない。
 裏切られたとすら思う彼は唇をぎゅっと噛むも、それが思い違いもよいところと分かってもいる。
「先輩も気持ちよかったですよね……」
「うん。すごく。っていうか、イクってすごいね。なんか頭ん中真っ白っていうか、何も考えられなくてさ……やっぱ生だからかな? なんてね……はは……」
 携帯を拾いあげてチェックすること数回。新着メールへの返信を困っている様子だが……、
 ――先輩、美奈子のお尻……。
 ヒナ座りする彼女のハーフパンツは少しずれており、先ほどの水色のショーツが見えている。
「ねえ聞いてよ。あたしの友達さっきキスしたんだって。なんかファーストキスだからってさ、笑っちゃうよね……」
「ええ……そうですね……」
 けらけら笑うと少しだが、水色の布がずれ、代わりに割れ目に通じる道が見える。
「しょっぱくてラーメンの匂いだったってさ。まあ君とのキスはちょっとお茶の匂いしたけど、君上手だよね?」
「そうですか……そうかも知れませんね……」
 彼自身も気付かぬうちに一歩近づいている紀夫。
「あはは、キスかあ……あたしももっとこう、ロマンチックな……さ、そういうの……あ!」
 美奈子の口から黄色い悲鳴が漏れる。理由は彼女のお尻の筋に紀夫の中指が滑ったから。
「ちょっと君、もうダメだってば……」
「だって、そんなこと言われても……」
 逃げようとする美奈子だが、快楽の残る身体と破瓜の傷が身体に纏わりつき動きを封じる。
「や、ちょ、ダメ……そんな……あ、また、また入ってきちゃう……」
 今度はハーフパンツごとショーツも脱がし、次いで彼も自分のモノを取り出す。
「先輩。もう一度、もう一度気持ちよくなりましょう」
「や、だめ……だめだってば……お願い……ね? だって、ばれたら……あたし達……」
「美奈子!」
「う、うぅ……」
 きつい口調で叱るように言う紀夫に美奈子は身体をビクリと震わせたあと硬直する。
「美奈子……」
「うん……わかったよ……」
 続く優しい口調と髪を撫でる仕草に美奈子の心も氷解し、その欲望に屈服する。とはいえ、それが外側からなのか、それとも内側なのかは判断しきれない。
「でも、ゴムしよ。お願い」
「ダメ?」
 美奈子がポケットから取り出すコンドームを受け取りながら、紀夫はどこか寂しげに答える。
「うん。だって、さっきみたいに気持ちよくなりすぎても困るし……。程ほどでね? お願い」
「はい……」
 多少の落胆はあるものの、美奈子との情熱的な行為に及べるのであれば我慢も然りとギンギンに硬くなった逸物を膜で覆う。
「出来た?」
 四つん這いの美奈子は催促するようにお尻を振り、彼を挑発する。
「はい」
 彼女の割れ目は先ほどから渇く間が無いらしく、ぬらりと怪しく濡れていた。
 紀夫は誘われるまま蜜壺に触れ、その少しを自分のモノに塗りたくる。
「ん、なんかやっぱり変……」
「なにが?」
「あたし、オナニーとかあんましないほうだけど、君に触られるとさ、それだけでいっちゃいそ……」
「そう……なんだ……」
 ――もしかして、先輩と俺って相性がいいとか? でも、さっきはイケなかったし……やっぱり勘違い?
 自分に都合の良い妄想と笑い、紀夫は然るべき行為へと身体を起こす。
「行きますよ……」
「うん。焦らさないで……」
 タオルケットの代わりに携帯を握り締める美奈子。彼女のお尻をぎゅっと掴み、そのまま自分を突きたてる。
「んく!」
「はぅう! わぁ!」
 亀頭が飲み込まれたと同時に一気に滑る。それは彼女の臀部に腰を打ちつけることでようやく止まるが、あまりの勢いに快楽を感じることも出来ず、ただ息を止めていた。
「く、く、く……はぁ……はぁ……」
「ん、や、も、だめ……かも……」
 ようやく息をつくと、今度は快楽が波のように押し寄せ、二人の身体を襲う。
 これ以上硬くはなれないと思っていたモノに血が集まり、一回り近く肥大しようとする。
「あ、やだ、あんま大きくしちゃや……」
 それはゴム越しにも彼女に伝わるらしく、何も無い空間にすら助けを求めようと腕を伸ばさせる。
「先輩、美奈子さん……美奈子……」
「や、だめ、あたし、名前呼ばれただけで……いき……そ……うそ……だって、あたし、これが……初めて……なんだよ……」
 手がパタンと落ちた同時に彼女は「うく、えく、く……うぅ」と呟き、身体を小さく丸めていた。
「先輩……もしかして……」
「……」
 無言で頭を上下させる美奈子にある種の確信を持つ紀夫。
「先輩、俺と先輩ってすごく……」
 ――身体の相性がいいんじゃ……。
「このまま突いてよ……。ね、ぼうっとしてないで……早く……」
 腕をだらしなく投げ出し、顔は畳に押し付けるように倒れる美奈子がか細い声で呟くので、紀夫も余計なことは後回しと一旦腰を引き、そして力強く押し付ける。
「んぁ!」
「はぅ!」
 じょりっという音とともに美奈子は顔を畳みに押し付ける。
「だ、大丈夫? 先輩?」
「だいじょぶ……なわけ、ない……じゃん。ダメだよ、そんなに……あっ! 気持ちよく……気持ちいいこと……しちゃ、されちゃ、あたし……ダメだよ……」
 ストロークの度に息を切らしながら、それでも話そうとする彼女はやはり逃げるかのように前へとにじる。
「せんぱい……美奈子……」
 腰を離し、ティーシャツを捲り上げる。スポーティなブラを外してプックリとたった乳首を強く抓んだあと転がすように撫でる。
「わ、やだ、えっち、そんなとこ触って何する……気?」
「何って、エッチしてるんじゃ……ないですか……先輩の、乳首、コリコリして……ふふ、可愛いです……」
 起伏の薄い胸元を撫で回しながら思わず笑ってしまう紀夫に、美奈子は後ろ足でけりを繰り出す。
「わ、何するんですか、先輩……」
「何って、君、笑ったでしょ? あたしのこと」
 しかし、快楽に蝕まれつつある彼女の四肢は上手く機能せず、蹴ったところで触れる程度にしかならない。
「可愛いって……」
「年上にそういうこと言うな! わ!」
 それでもなお果敢に蹴るせいで、美奈子はバランスを崩してそのまま畳みにうつ伏せになってしまう。
「そんなこと言われても……すごい可愛いです」
 紀夫はそれを追いかけ、深く彼女の背中に身体を重ねる。
「ん、あ、やだ、すごい、深いとこまで……きちゃう……よう……」
 再度伸ばす手は度の強い快楽から逃れるため。
「逃がしません……」
 上に乗っている分だけ有利な紀夫は手を伸ばし、彼女の手に重ね、力強く握り締める。
「ん、あ、もう……逃げれない……の?」
 流し目を送って哀願を頼む美奈子。
「はい」
「そっか……」
 それを拒む紀夫に美奈子は安心したように笑うと、手を握り返していた。
「先輩……」
 腰を突き出し、彼女の凹凸にこすり付けるように亀頭を動かす。
「うん」
 彼女の収縮は彼のそれに合わせ、隙間なく抱きしめる。
「美奈子……」
 射精しそうになり弱気なった紀夫はすがるように彼女の名前を呼ぶ。
「うん」
 美奈子はきゅっと手を握り締めて答える。
「美奈子の……」
 ――中……、すごく、気持ちいい……。
「うん」
「ん! …………」
 言葉に出来ない快楽に、紀夫もしばらく言葉を我慢した後で果てた。
「わ……熱いや……すごい……なんで?」
「俺も……いった……から……」
 イッたあとも彼女の膣襞は彼を抱きしめることを止めず、柔らかくなりだすそれを締め付け、尿道に残る精子を絞り出そうとしていた。
「紀夫君も……イクんだ……きゃ、また大きくなった……」
「ゴメン……なさい……」
「んーん、いいよ。大丈夫」
「先輩……俺達……」
「うん。かもね……」
「先輩と、もっと……」
「いいよ。また今度ね……」
 射精の達成感からか眠気が紀夫を襲いだし、瞼が重くなると彼はそのまま目を閉じてしまった。

 携帯のアラームに起こされた時には既に雨どころか夜が明けていた。
 着衣の乱れはなく、タオルケットも被っている。
 昨日のことは夢だったのか? そんな妄想も部屋の隅に丸められたティッシュに打ち消される。そして携帯のメールには見知らぬアドレスから一言。
 ――寝顔があんまり可愛いからイタズラしちゃった。里美ちゃんに会う前に顔洗っておきなよ?
 頬を撫でた指に赤い痕。急いで洗面所にいくと、キスマークが指で滲んでいた……。

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