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……タイッ!?_64

ケンカ

「この野郎! 優に何しやがった! ゆるさねえぞ! ぜってーゆるさねー」

 話を聞く間もなく悟に飛び掛る稔。不意を突かれた悟は殴りかかってくる稔からなんとか距離をとろうと必死で押しのけようとする。

「優、を、お前が! このバカやろうが!」

 大切な幼馴染の怯えた表情が彼を焚きつけ、普段以上の力をださせて悟を圧倒する。

「くっ、お、お前だって、似たようなもんじゃねーか!」
「うっさい! お前だけはぜってー殴る。謝ってもゆるさねーかんな!」

 次第に劣勢に追い込まれる悟は唇を歪め、「ちっ」と舌打ち。

「てめーだって、お前だって! ……優、聞けよ。こいつなあ、陸上部女子の更衣室でおなってたんだぜ!」
「な! 黙れ!」
「いっつもおまえのユニフォームつかんでよぉ、そんでしこってんだぜ」

 劣勢を打開しようとしてなのか、それとも死なばもろともとばかりの暴露を開始する。

「稔? なに? なんのこと……」

 水を向けられた優はなんのことかわからずきょろきょろと周囲をみるばかり。それでも稔が来たせいか、若干表情も柔らかくなる。

「オナニーだよ。お前とセックスすること妄想してチンコ握り締めてんだよ! こいつはさ!」
「いうなーっ!!」

 握り締めたグーがへらへらした悟の横顔にクリーンヒット。

「は、はは……、お幸せに……」

 振りぬかれたパンチによろめきながらも不気味に笑う悟が満足そうだったのは、せめて稔だけでも道連れにできたためだろうか?

「はぁはぁ……」

 拳から血を流す稔。先ほどまで力強く握られていたそれはふるふると震え、何かにおびえているようにも見える。
 祭囃子の裏での乱闘。同級生に怪我をさせただろう事実。
 停学。もしくは退学。

 それ以上に恐れているのは自らの消したい過去。
 幼馴染に不埒な妄想を抱いたツケなのだろうか?

続く

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