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跪かせタイッ!?_02

ミラレタ!

 宴は続くものの、もう気持ちが萎えてしまった。
 幼馴染を欲望の対象にしたのは中学生になったころ。
 あのころは、ませた友人から性的な本を借り、一人自分を慰めていた。
 そんなある日、彼女が屋根伝いにやってきて、あわててベッドの下に隠したのだが、すぐさま発見されてしまう。
 その後、彼女からいわれのない説教を受けることとなるが、そのとき考えていたのは
ベッドの下をまさぐる彼女が無防備にさらす水玉模様のショーツ。
 柔らかそうなお尻を振りながら「ここかな? これかな?」と嬉々として突き上げる彼女を見た次の日からはしばらく本が必要なくなっていた。

 ――優。俺、いつになったらお前に告白できるのかな。

 いびつな気持ちを持ちながらはや二年。今も一人で彼女を想いしてしまうのは情けないが、自分は高校生だからと言い訳もきく。
 下駄箱を開けて履き慣らした靴を放る。それがたまたまぴたりとそろったのをきっかけに、彼の中で何かがひらめく。

「いや、だめだ! 俺は今日、そうだ、今からお前に!」



「何をするの?」

 突然背後から聞こえてきたのは一年上の先輩、橘紅葉。
 さらっとした髪といじめっこな目つき。そのくせ唇はかわいらしいピンクで子供っぽい。膝上十センチのスカートはいつ翻るのか心待ちなのだが、胸元もかなり捨てがたい。うわさだと、たまに何かがぽっこりとしているらしいので。

「え? あい、や、なんでも、ああ、せんぱい、ちーっす」
「うふふぅ、ごまかさないの」

 おでこを小突き、一歩間違えればキスできる範囲に近づくいてくる紅葉。

「なんでも、ないっす」
「ウソつき」
「ほんとです」
「そう? たとえば君から変な匂い……っていっても、そうね、オトコの子な匂いがしても、なんでもないわけ?」
「そんなに匂いますか?」

 思わず服の袖の匂いを嗅いでしまうが、紅葉はしてやったりとほくそ笑む。

「やっぱりそうなんだ。いけない遊び、してるんでしょ!」

 気づいたときにはすでに遅い。
 古典的なウソに騙される自分がとても嫌だった。

**――**

 午後六時に差し掛かるころには進路指導室も自習室にはや代わり。けれどそれはあくまでも塾に行くまでの間だけの需要。それが過ぎれば、内側から鍵をかけられる都合の良い部屋なのだ。

「さあ吐きなさい。稔君、君は何をしていたの?」

 椅子に座らされ、その左となりからやけに距離を狭める紅葉の問い詰め。

「先輩、勘弁してください」

 どこからばれているというわけでもなく、ただ容疑がかけられただけ。とはいえ、もしここで返答を誤れば明日は悲劇が待っている。

「ねえ、私はね。オナニーをしたことが悪いって言ってるんじゃないの。どこでしたのって聞いてるの。全然怒ってないからね。だから正直に答えて」

 顎に手を添えられ、少し上を向かされる。彼女の瞳はまっすぐと容疑者を捕らえ、口元が一度舌なめずり。

「すみません。部室で、ちょっと、してました」
「ふーん、一回?」
「今日は」
「そう。おかずは?」
「それは」
「どうせみんなのユニフォームでしょ。知ってるわよ」
「違う」
「どう違うの?」
「俺は、優の、だけです」
「あら、優ちゃんの。へー。まあ、納得といえばそうなるかもしんないけど、でも、君、優ちゃんと付き合ってるんでしょ? しちゃえばいいじゃん。そっちのほうが気持ちいいよ? 絶対」

 ある意味正論な彼女の言葉に稔はがっくりと肩を落とす。

「告白、してないんだ。どうして?」
「なんか、アイツ前にすると、できなくて」

 うなだれたままため息のように言葉をつむぐ稔と、頬杖を着いて尋問から恋の話に切り替える紅葉。

「んー、わかる気もしないでもないわね。二人は幼馴染で、いつも一緒にニコニコしててうらやましいカップル。まあ、他人からしてみれば、二人で楽しくやってろよって話だし」
「優は、かわいい子なんです」
「知ってるわよ」

 カップルののろけとも取れる言葉に紅葉も食傷気味。

「でも、性格に難があって、どうしてもそういう話に持っていけないんです」
「それは、多分、彼女も怖がってるのよ。だって、もしだよ? 今の友達よりずっと恋人ちっくな二人でさ、それで十分幸せでしょ?」
「ええ、まあ」

 そしてたまにおでこに四つ角。

「それが、壊れたらどうする?」
「それは、俺も怖いです」
「多分、そういうの自然に察知しちゃうんだよ。だから避けられちゃうの」
「そうかもしれない」

 的確というべきかは微妙なところだが、大体あっていそうな紅葉の指摘にさらにうなだれを強くする稔。もしかしたら彼自身気づいており、かつ、それが他人から裏付けられたことがショックなのかもしれない。

「しかし、ムカツクワネ」

 眉がぴくりと動き、いらいらしたように机を指でとんとんと叩く紅葉。

「え? 何かしました?」

 原因もわからず、ただおろおろするのは後輩の悲しいさが。

「したでしょ。いい? 十分幸せですか? はい、幸せです。ってなによ。いい? 世の中には不幸な人がたくさん居るのよ? たとえば初恋の人を別な女に目の前で、現在進行形で取られたりさ」
「はぁ」
「はぁじゃないわよ。もう怒った。っていうか、おなかすいた!」
「じゃあ、何かかって来ます?」
「そうじゃないでしょ? もう、君のフランクフルトはもうミルク出しつくしたの?」

 卑猥な言葉を発する紅葉はおもむろにブラウスのボタンをはずし、自然にできる谷間を見せ付けた。

続く

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