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修学旅行の夜に_16

 今年大学に入学したばかりの鹿島大輔は悲しいことに男二人で海浜公園に来ていた。
 理由はあくまでもデートスポットの下見だが、相手は現在募集中。

「今日って修学旅行かなんかかな?」
「ん? そうじゃね。ここら辺で見ない制服だしな」

 同じく大学生の戸上栄治はそういえばと首をかしげながら頷く。

 ……んちゅ、あむ、ちゅろちゅぷ……

「それよかさ、今日の合コン、どんな子来るんだ?」
「ん~、あんま期待しないほうがいんじゃね?」

 大学に入って一番の目的は合コン、および恋人を作ること。
 高校三年間の青の足りない青春時代を埋め合わせるべく、まったく未経験にも関わらずサークルに登録もした。

 ……ずちゅちゅ、ちゅぅ……ちゅぷっ、れろれろ……んちゅ……

「まあ幹事がアレだしな。ややB専だよな、あいつ」
「ああ、それ思ったわ。これならそこいら歩いてる子捕まえたほうがいいよな」

 メンバーは男子のみだったが、近くの女子大にも同じような目的のサークルはあり、これまで培ってきたパイプでようやく合コンにありつけたのだった。

 ……んちゅ、んちゅ、んちゅ、あむむぅ……はむぅん~……

「そうか? 俺はロリコンじゃないし……」
「いやいや、さっきすれ違った子なんか全然違うって……、マジで!」

 女に餓えているといえばそうなる二人だが、栄治は少し前までの禁欲受験戦争の結果、制服に対してある種のコンプレックスを抱いていた。

 ……んぁ、あぅん……ひゃむぅ……へろ、れろちゅっぱ……

「そういや、なんか大人びた感じはしたけどな……やっぱ隣の彼氏と?」
「だろうな……あーあ、乱れた性春反対!」

 うらやましいとばかりに頭を振り回す栄治に「次の合コンで決めようぜ」となだめる大輔。

 ……ひゃぅうぅ……、んぅ、ちゅぅ……ちゅぅ……じゅる……

「ん? なんか変な声しなかった?」
「そうか? あ、あれだ……多分出たんだろ? たまってたもんがさ……」

 辺りを伺うが、故障中の個室がしまっているだけで、他には誰もいないはず。

 ……んごく……

「あぁ、なるほどな……」
「そういや思い出したけど、小学生のときとか酷いよな。個室入ってると必ず誰かがノックするのな……アレ軽くトラウマになるぜ」

 小学生時代を思い出しくすりと笑う二人。

 ……んぐんぐ……ちゅぅ……じゅずず……ゴクッ……

「たくさんでましたか~!」
「おい、止めろよ……、すいません、お取り込み中のところ……」

 調子に乗った大輔は大声でそういうので、栄治もそれに続く。

 その後、水を流す音、しばし……。

続く

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