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僕らの関係 二人だけの課外授業

二人だけの課外授業

「言いたくない」
「ダメ。教えないと里奈と恵にもばらすよ。そしたら二人とも、幸太ちゃんのこと嫌いになるかもね」
「……ずるい」
「だって、いけないことしたの、幸太ちゃんじゃない」
「うん……。あのね、由香ちゃんのこと。由香って叫んでた……僕」
 白濁するものを吐き出しながら、自分の名前を呼ぶ幼馴染を想像すると、ぱっと体が熱くなる。心臓の音がドクンドクンと脈打ち、鼻が詰まって息が苦しくなる。
「そう……、そうなんだ。幸太ちゃん……私でエッチなことしてるんだ」
 残り香から自身のあられもない姿を妄想され、欲望の矛先を向けられた。スタイルはそこそこ、容姿も十人並み。そんな自分が男の欲望の対象にされた。それはつまり……。
「なんか、嬉しいな……」
「そう?」
「だって、幸太ちゃん、三人の中で私を選んだんでしょ? 私って里奈みたく可愛くないし、恵みたいにスタイル良くないもん。だから、選んでもらえないと思ってた」
「可愛くないなんて、そんなこと無いよ。由香ちゃんは美人だよ」
 ばっと起き上がる幸太は口早に捲し立てる。その頬は明らかに朱に染まっており、徐々に耳にまで広がる。
「だからしたの? 綺麗な人みると、しちゃうの?」
 由香はサディスティックな質問をしながらも、続く答えの予想をつけている。そして、それをしっかりと言葉で聞きたい。
「違うよ。僕、由香ちゃんのこと好きだから、だからしちゃったんだ。……最低だよね、好きな子でエッチな妄想するなんてさ」
 友達として接してきたハズの彼が、自分を異性として意識している。
 幼い頃から同じ時間を過ごしてきた彼はちっとも男らしくならない。それどころか料理や掃除、洗濯、被服と旧時代の良妻としてのスキルを身につける始末。腹立たしいことに、料理の腕前は明らかに由香を越えている。
 そんな彼からして、自分に女として見られるところなどあるのだろうか?
 胸は里奈より成長しているものの、恵の充分に膨れたそれと比べれば、自分のは鏡餅程度。ふざけて触りあったときにそう確信した。
 お尻のハリもスポーツを得意とする彼女と比べると、柔らかいというより垂れているように思える。太腿の太さも足首の太さも、全てコンプレックスにしてくれる友人が恨めしい。
 顔はというと、優しい目をしているといわれても、愛らしい目をしているといわれる里奈が羨ましい。可愛らしいリボンで髪を二つに結う彼女を内心バカみたいと思いつつ、ひそかに憧れていた。それもクセの強い髪質のせいで出来そうに無い。ストレートパーマを当てればと思うも、お小遣いの額も知れている。
 生まれ持ったものと諦めつつも、そのくらい気持ちが自身を引っ込み思案にさせ、唯一勝負できるものとして優しさを装う毎日。しかし、それは本当の自分じゃない。
 つまり、その好きは偽りの自分に向けられたもの……。
「私、いい子じゃない」
「んーん、そんなことない」
「だって、嫌がる幸太ちゃんに酷いことしたもん」
「そうじゃないよ」
「優しい子はそんなことしない」
「でも好きなんだもん。それじゃダメかな」
 今日まで自分はこの幼馴染にどんな気持ちを抱いていたのだろう。二人のいじめっ子から守ってあげたい。
 この子には私が必要。最初はそんな親心だった。
 アイデンティティというか、立ち位置というか、そんな錯覚を持っていた。なのに、何時のころからか、彼は上手に立ち回るようになっていた。
 家事の不得意な恵にお弁当の世話をして、甘えん坊な里奈の勉強を見てあげて、たまにイジメられることもあるけど、それでもスキンシップの範囲。
 男らしくとは違うベクトルだが、彼が成長すれば自分の存在価値も薄れていく。幸太離れをするべきと思いつつ、無邪気に二人にいびられる彼を見ていると胸が痛む。
 幸太ちゃんは私のモノ。
 おかしな親心が拗れ、歪な愛情に変わっていたのを知ったのは夏休みの頃。
 何度電話しても出ないの彼に訳を聞いたところ、里奈の課題を手伝っていたとのこと。その時は「あまり里奈を甘やかさないように」ときつく言ってしまったが、その時、初めて嫉妬している自分に気付いた。
「ね、こっち見てもう一度言ってよ」
 スタイルも容姿も劣る自分。性格も良いとはいえないと自分がよく知っている。それでも彼は自分を選んでくれている。例え妄想の中の、自慰の相手としても。
「ヤダよ。恥ずかしい」
「なんで? 昨日あんなに恥ずかしい思いしたのに、それぐらい平気じゃない?」
「だって、まだ僕もわからないんだもん。由香ちゃんのこと、好きなのに、理由より、エッチなことばっかり……あ……や、だめ……」
 俯いたままの彼の膝に手を這わせる。蛇のようにくねりながら内腿にまわり、徐々に獲物へと忍び寄る。
 制服のズボンに張りがある。今日もきっと白のブリーフに窮屈にしまっているはず。
「ね、昨日は一人でも抜いたの?」
「うん。由香ちゃんのこと考えて……」
「なんで泣いちゃったの?」
「それは、由香ちゃんに見られたくなかったから。僕のエッチなところ」
「誰だってエッチなところはあるよ。それに私だって……たまにしちゃうし」
 本当のところ、由香は自慰の経験がない。彼を意識するようになってから身体に疼きを覚えることも多くなったが、それでも一人自分を慰める事が怖かった。
 まやかしの幸せに溺れていては、ただでさえ二人に遅れをとっている自分がさらに遠くなってしまう。そう思ったから。
 由香はズボンのチャックを下ろし、指を差し入れる。二度目となると恥らう気持ちも若干薄れ、強引にそれを引きずりだしてしまう。
「由香ちゃんのエッチ……」
 しかし、幸太は拒まなかった。
「これからは私が幸太ちゃんのお世話する。ダメ?」
 人差し指と親指で輪っかをつくり、先端の包皮を掴む。
「そう……いう、問題……じゃ、ない……っ……よ」
 家事全般を行う彼女の手は同年代の女子に比べて、やや荒れが目立つ。
「勝手に妄想されてオナニーされるの……キモチワルイな」
 自分が他の二人に誇れる唯一のアドバンテージ。
「だからさ、幸太ちゃん。放課後は私と……ね?」
 さらに距離を詰めたい。このまま既成事実を作ってしまえば、彼に自分だけを見てもらえる。そんな打算があってのこと。
「うん。お願い」
「それじゃ、始めるよ」
 包皮が捲れると、赤味がかった亀頭の一部が露出する。幸太に痛痒い刺激が訪れ、快感に息を漏らす。由香はそのまま捲ってよいものなのかと悩むが、鈴口から溢れる淫水に滑り、そのままずるりと剥いてしまう。
「いうっ! ……あ、やぁ……」
「だ、大丈夫? 痛い?」
 甲高い悲鳴に由香は何か手順を間違えたのかと不安になる。しかし、唇の端を噛む彼は痛みというよりは別の何かに震えているように見える。
 幸太の手が由香の手を拒むので、ひとまず手を離す。幸太は荒く深呼吸を繰り返すと、ようやく唇を噛むのをやめ、彼女に向き直る。
「痛くないよ……、ただ、気持ちよすぎて……あのままだと出ちゃいそうだったんだ」
「出しちゃえばいいじゃない」
「ダメだよ。せっかく由香ちゃんにしてもらえるのに! あ……その、だって、由香ちゃんにもっとしてもらいたいんだもん」
 力説したことを恥じる幸太は縮こまるが、下にある分身はむしろ誇るようにそそり立つ。
「いいよ、何回でもしてあげるから、我慢しないでイってよ」
 由香は彼のものに顔を近づける。痛々しいピンク色の亀頭はグロテスクな井出立ちなのに、妙に可愛らしい。ただ、雁首にこびり付く白いものが嫌な匂いを放ち、鼻先が拒む。
 本で仕入れた知識だと、女は前戯として男のものを咥えるとあったが、どうしても出来そうに無い。
「幸太ちゃん、しっかり洗ってね。そしたら、もっといいことしてあげるから」
 仕方なく涎だけ垂らし、指での扱きを円滑にさせる。
 扱く速度を速めると赤い部分と浅黒い部分がぶよぶよと伸び縮みし、その度にヌチャヌチャと卑猥な音を立てる。そして「ひうっ」や「あんっ!」などの嬌声も。
「由香ちゃん。昨日よりいいよ。すごく気持ちいいよ……」
「幸太ちゃん、約束だよ? 私とだけだよ? エッチなことするの」
「うん。由香ちゃんとだけ……、だって、僕……あ、あ、もうダメ……出る! 出ちゃうよ!」
 昨日の射精の勢いは半端が無かった。危うく制服や顔にかかってしまいそうで、アナウンスが遅かったら惨事を招いていたかもしれない。
 由香はポケットからシルクのハンカチを出すと、ひくつき、今にも噴火しそうな亀頭を覆い隠す。
「あ、痛い……あんまり刺激されると……」
「我慢するの。すぐに良くなるから……」
 淫らな汁を拭い、滑らかな摩擦で赤い亀頭を弄る。ついでに白くこびり付く恥垢を拭い、そのまま扱く手を早める。
「あ、イク、僕イク! いっちゃうよー!」
 口元を押さえてくぐもった声で宣言する幸太。次の瞬間、シルクのハンカチ越しに軽い振動を感じた。
 何か塊のようなものをぶつけられ、そのままじっとりと濡れていき、熱い肌触りと青臭さを感じさせてくれる。
 由香はハンカチから漏れるのを防ごうと、サオをくるむように掴み、射精が止まるまで、しっかりと扱いていた。
「……あ、あぁ……んぁ……」
 絶頂に達したばかりの敏感な亀頭を撫でられると、彼は背筋を反らせながら戦慄く。
「幸太ちゃん、たくさん出たね……」
 精液塗れのハンカチを広げ、見せ付ける由香。
「よしてよ。そんなの……」
 幸太は懸命に精液着きのハンカチを奪おうとするが、彼女は立ち上がって手を伸ばし、彼の手を避ける。
「由香ちゃんのイジワル!」
「どうしよっかなー」
「弁償するよ。だからそれ、渡してよ」
 必死で手に届こうとジャンプするが、今一歩届かない。そうこうしているうちに幸太は由香の胸元に着地する。
 それほど育っているわけではないが、柔らかさと暖かさを持つ丘に不時着すると、幸太はそのまま身を預けてしまう。
「あら、幸太ちゃんたら……」
「由香ちゃんがイジワルするから……」
 幸太はハンカチを奪うことも忘れて彼女を抱きしめる。そして胸いっぱいに由香の体臭を吸い込み、熱いため息を着く。
「由香ちゃん、いい匂い……」
「またしたくなったんでしょ? 幸太ちゃんのエッチ……」
「そんなこと無いよ。今は由香ちゃんとこうしてまったりしてたいよ」
 右手で柔らかな陸を弄ると、由香はそれを拒もうとしない。もっともその手つきには異性を求める意思よりも、甘ったれたこれまでの関係の延長線の雰囲気がする。
 しかし、下半身は正直で、ぴこぴこと蠢き、彼女の大腿に卑猥な涎をこびり付ける。
「やだ、冷たいってば……」
 なのに彼女は拒もうとしない。それどころか、自らその粘液を撫で回し、皮膚へと刷り込んでいく。
「そんなことしたら……」
「幸太ちゃんの匂いが移っちゃうね。そしたら、私も一人エッチしちゃうかもよ。幸太ちゃんのこと考えてさ」
 驚いて身を離す幸太に、由香は口の端をにんまり上げて、ちょっと首をかしげて囁く。
 幸太は顔を熟れたリンゴのように真っ赤にしながら唇を尖らせる。その様子がいかにも子供っぽく笑いを誘い、耐えられなくなった彼女はぷっと吹き出してしまう。
「笑わないでよ」
「だって、幸太ちゃんはやっぱり幸太ちゃんだから……」
 由香はそっと彼の頬に口付ける。それはキスというよりも動物同士のスキンシップに似ており、幸太もそれに倣い、ほっぺたに口付ける。
 柔らかく、甘い匂いのする由香の頬。髭の剃り跡のようなぞりぞりする幸太の頬。
 互いの頬に粘着質な唾液がつくと、それを刷り込むように頬を合わせる。
 時間が立てばすえた嫌なにおいを放ち、夜には湯船で流されるもの。
 それでも二人はかすかに芽生え始めた欲情を祖とした恋を育もうと、しばらく寄り添っていた。

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