それほどない母乳を飲まれるのは痛いことなのだが、舌先でかすめるように乳首を撫でられると、身体がピクリと動き、背筋にざわめくものが走る。
「これ、息子さんが独り占めしてるんですか? それとも……」
「いや、お願い、言わないで……、もう、これ以上、酷いこと言わないで……」
「だんなさんも飲んでるんだ、奥さんの母乳……」
「だってだって……」
まだ子供が小さな頃のこと。
乳の出がよかった奈津美の困ったことといえば、少しの圧迫でもこぼれてしまう母乳の処理。搾乳機で絞ったところで保存するわけにもいかず、どうしようか困っていたところ、英明の悪ふざけが始まった。
大きな彼を抱くことは出来ないが、膝枕をしてあげて乳房を与えると、喜んでそれを処理してくれた。
子供が大きくなるまでの二人だけの秘密の遊び。
それが他人である博に見抜かれてしまうのは、この上ない屈辱であり、そして……、
「しょうがないですよ、男ってどこかマザコンなとこあるし、おっぱいが恋しいときあるし……」
「やめ、やめて……、あぁん……」
吸われることから、それが愛撫に変わる。小指だけだったそれも薬指、中指、小指が出ていって変わりに人差し指がもぐりこんでくる。
「ふぁぁ……、はぁん、あぁん……」
瞼が重くなり、視界が狭くなる。
その割りに神経が過敏になり、毛筋程度でも触れられることがわかる。
そして、それに付随する感覚も……。
「奈津美さん、いいんですか? いいんですね?」
「そんな、わたしは……、だって……」
「なら抜いちゃいますよ……」
薬指が抜かれると、それだけ刺激が弱まる。二本の指が泳ぐように膣内を弄ったところで、太さが違う。
「え!?」
緩くなった快楽に瞼を開く奈津美。当然、そこには勝ち誇った顔の博がいるわけだが、彼はもう何も言わず、かちゃかちゃとベルトをはずし、トランクスから大きくなったそれを取り出し……、熱くなったものが……、
「あ、あぁ……、あぁぁぁんぅんぅぅぅ……くぅ……っ」
無遠慮にやってきた。
「はぁ、ぁはぁ……あん、くぅあぁ……、だめ、うご、かないで……、おね、がい……だめなの……」
シートに縛り付けられ、股を広げられ、うち腿を抑えられる格好のせいで拒むにも力が入らない。押し返そうとする手も指の一本一本が絡みとられ、まるで恋人のそれのような形になる。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ! はっはっはっはっ!」
男は奈津美に覆いかぶさり、テンポよく呼吸をし、腰を波打たせていた。
「あん、ああぁん、だめぇ……あぁ、いぃ……違うの、でも……やぁ……くふぅん……くぅん……くぅ……あぅ! ひぃ……」
膣で感じる久しぶりの男。
酔っているにも関わらず、力強い堅さ。
隙間なく、それどころか自分の形を押し付けてくる傲慢さ。
熱く、収縮されるたびに息が詰まる快楽を押し付けてくる。
夫のものと比べると……、愛以外に足りないものがないのが見当たらない。
それが悔しくあり、……であった。
「やめ、やめてぇ……」
「そう? それじゃ止めちゃおうかな……」
博は意地悪く笑うと、肉棒を奥まで突き刺したまま、動きを止める。
「ひぃん……」
博自身が動かずとも、勃起したそれは彼の呼吸に合わせるように収縮を繰り返し、息を呑むたびに樹液を吐き出す。
「あ、あぁ……」
カウパー腺液にも精子は混ざっている。
今月の生理はいつだっただろうか?
頭の中のカレンダーを捲るも混乱のせいか思い出せない。
その動揺が身体を震わせ、彼のもので……、
「ふぅうん!」
「あれ? 自分から腰振るの?」
「そうじゃないの……そんなんじゃないのぉ……」
「ハー、ハー、」と短い息を繰り返すことでなんとか冷静さを保つものの、それは欲情しているようにしかみえない。
「奈津美さんは素直じゃないんですね。いいじゃないですか、ちょっとぐらいエッチしても」
「私は、ハー、ハー、夫がいるんです……、スゥー、ちょっとでも、だめ……です……」
「だんなさんだって風俗ぐらい行くでしょ。だから、奈津美さんもたまにはハメをはずすっていうか、ハメちゃってもいいと思いますよ?」
「夫は、そんなこと、ハー、しません……ハー」
「そう? まあいいや……、僕、どっちにしてももう我慢できませんし、中で出してもいいですよね?」
「だ、だめです! そんなこと!」
「いいじゃないですか、弟が出来るだけだし、なんなら帰ってからだんなさんとセックスすればいいですよ。そうすればわかんないし」
「いや、だめ、お願い、それだけはやめて……それいがいなら……なんでもします……」
「そう? じゃあさ、さっき僕は奈津美ママの白いの飲んであげたから、今度は奈津美ママに僕の白いの飲んでもらいたいな……」
「なっ……」
「いやならこのまま中出ししちゃう!」
おどけた風に言う博だが、その腰つきは乱暴で、突き上げられるたびに降りてきた子宮がずんずんとつかれる。
その結果は足が意思とは無関係に動き、彼の腰周りにしがみつくようになってしまう。
「お、おねがいぃん、やめ、やめてぇ……」
「奈津美ママも感じてるんだ……、いいじゃん、このまま僕と気持ちよくなろうよ……」
「いや、いや、いぃ……いぃ……、いく、いきそ……だ、だめなの……だめなの……」
奈津美の双眸からぽろぽろとこぼれるものを博の指が掬いあげ、ぺろりと舐める。
「奈津美ママ、嫌なの……?」
「さっきからそういってるじゃない……おねがいだから、止めてください……」
「それなら……」
「わかりました……」
「何がわかったの?」
「だから、飲みます……」
「何を?」
「その、店長の……精子を……」
「いやいや飲ませるぐらいなら、このまま中に出しちゃったほうがいっかな……?」
動きが緩くなるも、博のそれの脈動が早くなり、今にも爆発しそうな予感がする。
「お、お願いします……飲ませてください……、店長の精子、飲みたいんです……」
この状況なのだからしかたがない。
そう自分に言い聞かせる奈津美だった……。
続く
「いや、お願い、言わないで……、もう、これ以上、酷いこと言わないで……」
「だんなさんも飲んでるんだ、奥さんの母乳……」
「だってだって……」
まだ子供が小さな頃のこと。
乳の出がよかった奈津美の困ったことといえば、少しの圧迫でもこぼれてしまう母乳の処理。搾乳機で絞ったところで保存するわけにもいかず、どうしようか困っていたところ、英明の悪ふざけが始まった。
大きな彼を抱くことは出来ないが、膝枕をしてあげて乳房を与えると、喜んでそれを処理してくれた。
子供が大きくなるまでの二人だけの秘密の遊び。
それが他人である博に見抜かれてしまうのは、この上ない屈辱であり、そして……、
「しょうがないですよ、男ってどこかマザコンなとこあるし、おっぱいが恋しいときあるし……」
「やめ、やめて……、あぁん……」
吸われることから、それが愛撫に変わる。小指だけだったそれも薬指、中指、小指が出ていって変わりに人差し指がもぐりこんでくる。
「ふぁぁ……、はぁん、あぁん……」
瞼が重くなり、視界が狭くなる。
その割りに神経が過敏になり、毛筋程度でも触れられることがわかる。
そして、それに付随する感覚も……。
「奈津美さん、いいんですか? いいんですね?」
「そんな、わたしは……、だって……」
「なら抜いちゃいますよ……」
薬指が抜かれると、それだけ刺激が弱まる。二本の指が泳ぐように膣内を弄ったところで、太さが違う。
「え!?」
緩くなった快楽に瞼を開く奈津美。当然、そこには勝ち誇った顔の博がいるわけだが、彼はもう何も言わず、かちゃかちゃとベルトをはずし、トランクスから大きくなったそれを取り出し……、熱くなったものが……、
「あ、あぁ……、あぁぁぁんぅんぅぅぅ……くぅ……っ」
無遠慮にやってきた。
「はぁ、ぁはぁ……あん、くぅあぁ……、だめ、うご、かないで……、おね、がい……だめなの……」
シートに縛り付けられ、股を広げられ、うち腿を抑えられる格好のせいで拒むにも力が入らない。押し返そうとする手も指の一本一本が絡みとられ、まるで恋人のそれのような形になる。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ! はっはっはっはっ!」
男は奈津美に覆いかぶさり、テンポよく呼吸をし、腰を波打たせていた。
「あん、ああぁん、だめぇ……あぁ、いぃ……違うの、でも……やぁ……くふぅん……くぅん……くぅ……あぅ! ひぃ……」
膣で感じる久しぶりの男。
酔っているにも関わらず、力強い堅さ。
隙間なく、それどころか自分の形を押し付けてくる傲慢さ。
熱く、収縮されるたびに息が詰まる快楽を押し付けてくる。
夫のものと比べると……、愛以外に足りないものがないのが見当たらない。
それが悔しくあり、……であった。
「やめ、やめてぇ……」
「そう? それじゃ止めちゃおうかな……」
博は意地悪く笑うと、肉棒を奥まで突き刺したまま、動きを止める。
「ひぃん……」
博自身が動かずとも、勃起したそれは彼の呼吸に合わせるように収縮を繰り返し、息を呑むたびに樹液を吐き出す。
「あ、あぁ……」
カウパー腺液にも精子は混ざっている。
今月の生理はいつだっただろうか?
頭の中のカレンダーを捲るも混乱のせいか思い出せない。
その動揺が身体を震わせ、彼のもので……、
「ふぅうん!」
「あれ? 自分から腰振るの?」
「そうじゃないの……そんなんじゃないのぉ……」
「ハー、ハー、」と短い息を繰り返すことでなんとか冷静さを保つものの、それは欲情しているようにしかみえない。
「奈津美さんは素直じゃないんですね。いいじゃないですか、ちょっとぐらいエッチしても」
「私は、ハー、ハー、夫がいるんです……、スゥー、ちょっとでも、だめ……です……」
「だんなさんだって風俗ぐらい行くでしょ。だから、奈津美さんもたまにはハメをはずすっていうか、ハメちゃってもいいと思いますよ?」
「夫は、そんなこと、ハー、しません……ハー」
「そう? まあいいや……、僕、どっちにしてももう我慢できませんし、中で出してもいいですよね?」
「だ、だめです! そんなこと!」
「いいじゃないですか、弟が出来るだけだし、なんなら帰ってからだんなさんとセックスすればいいですよ。そうすればわかんないし」
「いや、だめ、お願い、それだけはやめて……それいがいなら……なんでもします……」
「そう? じゃあさ、さっき僕は奈津美ママの白いの飲んであげたから、今度は奈津美ママに僕の白いの飲んでもらいたいな……」
「なっ……」
「いやならこのまま中出ししちゃう!」
おどけた風に言う博だが、その腰つきは乱暴で、突き上げられるたびに降りてきた子宮がずんずんとつかれる。
その結果は足が意思とは無関係に動き、彼の腰周りにしがみつくようになってしまう。
「お、おねがいぃん、やめ、やめてぇ……」
「奈津美ママも感じてるんだ……、いいじゃん、このまま僕と気持ちよくなろうよ……」
「いや、いや、いぃ……いぃ……、いく、いきそ……だ、だめなの……だめなの……」
奈津美の双眸からぽろぽろとこぼれるものを博の指が掬いあげ、ぺろりと舐める。
「奈津美ママ、嫌なの……?」
「さっきからそういってるじゃない……おねがいだから、止めてください……」
「それなら……」
「わかりました……」
「何がわかったの?」
「だから、飲みます……」
「何を?」
「その、店長の……精子を……」
「いやいや飲ませるぐらいなら、このまま中に出しちゃったほうがいっかな……?」
動きが緩くなるも、博のそれの脈動が早くなり、今にも爆発しそうな予感がする。
「お、お願いします……飲ませてください……、店長の精子、飲みたいんです……」
この状況なのだからしかたがない。
そう自分に言い聞かせる奈津美だった……。
続く