「二つあるんだし、一つは良いだろ?」
「ダメだって……ば」
押しのけようにも正則を抱いている。というより、彼を押しのける腕力など無い。
「正則ばっかりずるいわ……んちゅ、はむ……」
寛司の腕が正則ごと彼女を抱き寄せる。そして母乳の出るはずの無いおっぱいを熱心に揉む。
「だってぇ……正則は……あかちゃん……だよ?」
「でも、男だ」
「そんな……の……あは、もしかしてさあ、嫉妬?」
「……あむ」
「んっ! あ、やぁ……あ、ああ……乳首、噛んじゃ……やぁ……」
乳首を唇で甘く噛まれると、疼いていた気持ちが明確に形を成し、彼女は背筋を反らせる。
「はぁ……あぁ……んあ、ああ……」
まるで電撃が走ったような刺激に、彼女は一瞬粗相してしまいそうになる。
「バカ……もうダメ!」
「だって、俺」
「ダメ、だって、ほら、正則、眠りそうだし……ね?」
胸元では二人に挟まれる格好になりながらも正則は目を閉じ、静かな寝息を立てていた。それを見た寛司は幾分冷静になり、彼を受け取るとベビーベッドに寝かせる。
「あーあ、もう、誰かさんの涎でベトベトだわ。私着替えてくるから見ててね」
「必要ない。寝てるし」
襖に逃げようとするも、寛司に腕を掴まれる。
「だって、いいから、お願い」
腕を払おうにもシャープペンとばかり格闘していた腕はそれを拒めない。
「必要ない……マオ!」
乱暴にされるのは慣れていない。そして、常に自分に優しい笑顔と好意を向けてくれた彼に、そんなことをされるとは思っていなかった。
「や、いや、やめてよ寛司……そんな、あ、むぅ……んちゅ……はむぅ」
襖に押し付けられ、手首を捻りあげられる。
痛くは無いが、怖かった。そして、唇が……喜んだ。
「あ、いや、やめて……寛司……」
「俺、前から、ずっと……マオのこと……はむ、んちゅ……あむ、ちゅぷ……」
正則が汚した胸を彼が弄り、汚し返してくる。
「ん、どうして……えろり……んちゅむ……ぺろ」
乱暴に押し付けられる舌を、マオは最初から受け入れていた。
どうしてそう出来たかはわからない。もしかしたら赤ん坊とのスキンシップが、唾液やそういったものへの嫌悪感を和らげていたのかもしれない。
とにかく二人は舌を求め、唾液を求め、与え、そして恍惚を共にした。
息をつこうと唇を離すも、マオはまっすぐに向けられる視線に耐えられず、膝が震えたのをきっかけにそのまま崩れ落ちる。
「マオ、好きだ」
追いかけてきた寛司は飾らない愛で責め立てる。
「嬉しいよ……、でも、急に……、そんなこと……」
耳たぶをさする舌先はねっとりとした唾液をぬりつけ、息が吹きかけられるたびに火照る熱を奪おうとする。
「俺、お前がいなくなるの、嫌じゃ」
大学に行くのを応援してくれたハズの彼が何故? いや、当然といえば当然だが、キスをして愛を囁かれても、それは……。
「だから……」
「や、ちょっと……だめ……」
マオは日に焼けて黄色くなった畳に押し付けられ、彼に汲み伏される。
「寛司、怖いよ……」
「すまん。けど、俺、お前のこと……」
「どうする……気?」
英語、数学、世界史、化学。いずれもトップの成績を残す彼女だが、保健実技は未経験。それでも男女が組み合えば、それが柔道のような競技で無い場合、特に見つめあうその瞳が潤む以上、何が起こるかくらいはわかる。
「……はむぅ……んふぅ……ちゅぅ……っば!」
もちもちしたオッパイを丹念に揉みしだく。寛司は熱い息を吹きかけながら、赤子のように乳首を吸う。
「あん、やだ……なにも……でないよぉ」
「けど旨いぞ。マオの乳……すごい、旨い……」
彼の自由な左手が閉じかけた大腿を割って入る。マオの動きやすいカジュアルなブラウンのショートパンツのボタンがバチンと外れ、そのままずり降ろされてしまう。
「だめぇ、えっちぃ……ヤダってばぁ……」
果たして拒もうとしているのか、彼女は自ら脚をくねらせ、脱がされるままにする。現れた白いレースの下着は汗ばんでおり、中指が触れるとジュンと湿った。
「濡れてるんか?」
「……ちょっぴり……」
「正則に吸われて感じてたんか?」
「ばかぁ、寛司のせいだよ……」
白蛇のような細い腕が彼の太い木のような首に巻きつき、赤い舌で次を誘う。
続く
押しのけようにも正則を抱いている。というより、彼を押しのける腕力など無い。
「正則ばっかりずるいわ……んちゅ、はむ……」
寛司の腕が正則ごと彼女を抱き寄せる。そして母乳の出るはずの無いおっぱいを熱心に揉む。
「だってぇ……正則は……あかちゃん……だよ?」
「でも、男だ」
「そんな……の……あは、もしかしてさあ、嫉妬?」
「……あむ」
「んっ! あ、やぁ……あ、ああ……乳首、噛んじゃ……やぁ……」
乳首を唇で甘く噛まれると、疼いていた気持ちが明確に形を成し、彼女は背筋を反らせる。
「はぁ……あぁ……んあ、ああ……」
まるで電撃が走ったような刺激に、彼女は一瞬粗相してしまいそうになる。
「バカ……もうダメ!」
「だって、俺」
「ダメ、だって、ほら、正則、眠りそうだし……ね?」
胸元では二人に挟まれる格好になりながらも正則は目を閉じ、静かな寝息を立てていた。それを見た寛司は幾分冷静になり、彼を受け取るとベビーベッドに寝かせる。
「あーあ、もう、誰かさんの涎でベトベトだわ。私着替えてくるから見ててね」
「必要ない。寝てるし」
襖に逃げようとするも、寛司に腕を掴まれる。
「だって、いいから、お願い」
腕を払おうにもシャープペンとばかり格闘していた腕はそれを拒めない。
「必要ない……マオ!」
乱暴にされるのは慣れていない。そして、常に自分に優しい笑顔と好意を向けてくれた彼に、そんなことをされるとは思っていなかった。
「や、いや、やめてよ寛司……そんな、あ、むぅ……んちゅ……はむぅ」
襖に押し付けられ、手首を捻りあげられる。
痛くは無いが、怖かった。そして、唇が……喜んだ。
「あ、いや、やめて……寛司……」
「俺、前から、ずっと……マオのこと……はむ、んちゅ……あむ、ちゅぷ……」
正則が汚した胸を彼が弄り、汚し返してくる。
「ん、どうして……えろり……んちゅむ……ぺろ」
乱暴に押し付けられる舌を、マオは最初から受け入れていた。
どうしてそう出来たかはわからない。もしかしたら赤ん坊とのスキンシップが、唾液やそういったものへの嫌悪感を和らげていたのかもしれない。
とにかく二人は舌を求め、唾液を求め、与え、そして恍惚を共にした。
息をつこうと唇を離すも、マオはまっすぐに向けられる視線に耐えられず、膝が震えたのをきっかけにそのまま崩れ落ちる。
「マオ、好きだ」
追いかけてきた寛司は飾らない愛で責め立てる。
「嬉しいよ……、でも、急に……、そんなこと……」
耳たぶをさする舌先はねっとりとした唾液をぬりつけ、息が吹きかけられるたびに火照る熱を奪おうとする。
「俺、お前がいなくなるの、嫌じゃ」
大学に行くのを応援してくれたハズの彼が何故? いや、当然といえば当然だが、キスをして愛を囁かれても、それは……。
「だから……」
「や、ちょっと……だめ……」
マオは日に焼けて黄色くなった畳に押し付けられ、彼に汲み伏される。
「寛司、怖いよ……」
「すまん。けど、俺、お前のこと……」
「どうする……気?」
英語、数学、世界史、化学。いずれもトップの成績を残す彼女だが、保健実技は未経験。それでも男女が組み合えば、それが柔道のような競技で無い場合、特に見つめあうその瞳が潤む以上、何が起こるかくらいはわかる。
「……はむぅ……んふぅ……ちゅぅ……っば!」
もちもちしたオッパイを丹念に揉みしだく。寛司は熱い息を吹きかけながら、赤子のように乳首を吸う。
「あん、やだ……なにも……でないよぉ」
「けど旨いぞ。マオの乳……すごい、旨い……」
彼の自由な左手が閉じかけた大腿を割って入る。マオの動きやすいカジュアルなブラウンのショートパンツのボタンがバチンと外れ、そのままずり降ろされてしまう。
「だめぇ、えっちぃ……ヤダってばぁ……」
果たして拒もうとしているのか、彼女は自ら脚をくねらせ、脱がされるままにする。現れた白いレースの下着は汗ばんでおり、中指が触れるとジュンと湿った。
「濡れてるんか?」
「……ちょっぴり……」
「正則に吸われて感じてたんか?」
「ばかぁ、寛司のせいだよ……」
白蛇のような細い腕が彼の太い木のような首に巻きつき、赤い舌で次を誘う。
続く