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小春十三の短篇_1_7

「や、ダメ……あたし、きもち……良くなる……なんで? 寛司のこと好きだから? だって、でも……」

 うなじを押さえられるのは辛いが、その力強さを直に見せつけられ、征服されるというマゾヒスティック快感を覚える。
「あ、あたし……ってさ、はぁん、んう……マゾかな? だってね、寛司に無理矢理されてぇ……、気持ちいいよ……」

 それだけ言うと、彼女は大きく背筋を反らせる。

「ああ、感じろ、俺を……俺の愛を……マオ、愛しとる。だから、都会、行くな……俺の子産んでくれや、そいで、俺の……」
「あん、くふっ! いい、浮いちゃう……お願い、だめ、離して……だって、これじゃあ……ああんぅ!」

 男の束縛する愛は甘い響となって彼女の思考をかどわかそうとする。膣を抉られるたびに沸き起こる浮遊感に、彼女はそのまま攫われても良いかと考え始める。

「私……んぅ、とぉ、寛司ぃ……に、正則みたいなぁ……ああん! 赤ちゃん……三人でぇ……暮らす……の?」
「……ああ、そうだ」

 腹の底に響く声。男らしく野太く、安心させてくれる。

「だって、私の夢……」
「忘れろ、俺が、お前に、女の幸せ……見せてやる!」

 寛司もまた古い男。しかし、熱い男。

 縁側の外では干したシーツが風に揺れる。赤子を追って走る寛司、それを微笑む自分。先程より鮮明なイメージが残像のように浮かび上がり、そして消えていく。

「はぁはぁ……あぁ、いいぞ、いい、すごく……いい」

 睦みあうのなら、少しは気の聞いたことを言ってもらいたい。それだけが不満だった。

「マオ、俺、もう……」
「な、なに? 何がもうなの?」

 膣で感じる男は灼熱と力強さをほこり、ただでさえ太いのが、びんびんと収縮する。すでに降りてきた子宮は、刺激される度に、女である幸せを脳に届け、彼女は彼の言う通りになる自分に歯がゆさを覚える。

「いく、イク! あ、あぁ……あー……あっあ……」

 硬くもどこか愛嬌のある弾力をほこっていた先っちょがびくりと震える。そして、熱いものをびゅくびゅくっと吐き出してきた。

「やだ、何! 熱い! ダメ、出てるぅ……くふぅん……や、熱いよ……寛司の……バカァ……」

 それが精子だとわかっても、身を焦がすほどの熱さと、貫かれるほどの突き上げに、子宮が身体を裏切り、彼女にその幸せを噛み締めさせた。

「誰がバカじゃ……」

 背中に乗ってくる彼の重みに、彼女はきゅうと息を吐き、もう一度バカと呟く。そして、

「あたしの……」

 彼女はもう少し夢の続きを見ることにした。

続く

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