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小春十三の短篇_2_4

 彼が訝っていると、彼女はその一つを口に咥え、そのまま顔を近づけてくる。

 睫毛はカールしており、目元をパッチリと演出する。
 鼻はやや低めだが、頬とのバランスがよく、触れると淡い気持ちが訪れる。
 目は細く、しかし瞳が大きく、純真な少女を装う小悪魔のずるさを垣間見る。
 先ほどまで自分を加えていた唇、白い錠剤を咥えているが、一体?

 答えはすぐにわかった。

 車の運転の最中、よくお世話になるあれ。
 ハッカの強い匂いと、表面の体温をしゅーっと奪う爽快感は、彼も嫌いではなかった。そして、ねっとりと訪れる彼女の唾液も、心地よく舌先で踊っていた。

「んふ……あちゅ……あ、や……」

 目を瞑り、舌先に集中する。人の口腔内で奔放に蠢く彼女にバツを与える為。
 男性はキスに自信があった。実際には初老手前の三十八歳の彼だが、結婚はしておらず、それでも女性に不自由したことはない。
 だが肝心の男が最近半隠居をし始めたらしく、求められる度にキスでゴマカシ、クンニで悦に導くことが多くなった。舌先ばかりが向上していくことにつまらなさを覚え、最近はあまりしていない。

 けれど、口腔内に広がる酸味の中に爽やかな香りが、ヤンチャな気持ちを呼び起こす。たとえお菓子のおかげでもそういう醒めた気持ちを忘れ、女子高生の甘酸っぱいものを啜ることができた。

「や、だめ……もうおわりなのぉ」

 胸元に彼女の手が当たる。それはけして強い力は無く、拒絶というよりもポーズに見える。

「嫌かい?」
「だって、おじ様、上手なんだもん……栄子、とろけちゃう……」

 イタズラを咎められ、バツを受けたようにしょげた表情をする栄子に、男性は立場も忘れ得意になる。

「大人をからかうからさ。さ、もういいだろう。今日のことは私も黙っておくから……」
「栄子、悪い子?」

 ひとさし指を唇にあて、上目遣いをよこす彼女には、正直なところ、心の隅でそそるものがある。
 普段馴れ合う相手はみなスーツ姿の女でも、うわべを剥いでしまえば皆同じ。
 もし彼女のように甘えた声を出されても、不能になりつつある自分には、盛りのついた猫と同じ。

「ああ、悪い子だ」

 若さとは素晴しいと、彼は思っていた。
 この悪い子を、昔の自分ならどうやって懲らしめたか?
 ぴくりと動く分身にもう少し根性を出してもらいたいのだが、彼女の目的を考えれば、ここは痛みわけで済ますべき。
 男性は起き上がろうとするが……。

「じゃあね、じゃあね、お注射しちゃう?」

 けれど、栄子は眉間に可愛らしく皺を寄せながら、舌足らずな言い方で男のシャツを掴む。

「注射?」

 まさか覚醒剤の類でもしているのだろうか?
 彼は彼女の左腕をめくり、関節を見る。
 特に痕もなく、健康的な肌色をしている。それは右腕も一緒であり、ひとまずほっとする。

「勘違いしないで、おじ様……、そんなものより、もっといいのがあるじゃない? ここに……」

 彼女の視線の指す方向には分身がある。
 不能と診断されたわけでもなく、寄る年波と諦めていた彼。まだぶよぶよとして頼りないが、「ねぇ、おじさまぁん」と頬ずりをする彼女に、次第に血液が海綿体を……、

「悪い子に……お注射するの、大人の役目じゃない? 栄子のここ、もう準備できてるし……」

 立ち上がる彼女はスカートの裾を持ち、薄い毛で隠れることの無い、可愛らしい赤い割れ目を見せてくれた。
 大陰唇は大きく開き、小陰唇もそれなりに。ぷっくりとした陰核はまだ包皮をかぶっているものの、摘めそうなくらいに勃起している。

「いや、ダメだな……」
「してくれないの?」
「ああ、だって、まだ濡れ足りない……」
「きゃふううん……」

 優雅をかなぐり捨て、むしゃぶりつく男性に栄子は悲鳴を上げる。

「こら、静かにしないか……人に聞こえるぞ?」
「ごめんなさい、おじ様……だって栄子、びっくりしちゃって……」

 彼女は手首で口元を覆い、壁に寄りかかる。
 男性はそれに追いすがり、若い肉芽を包皮から優しく見つけ出すと、まだハッカの残る舌先でちろっと舐める。

「ん、あふ……」

 彼女のくぐもった声に気を良くした彼は、硬い上唇でなぞり、ふぅと息を吹きかける。舌の腹の辺りをあてがい、じょりじょりと撫でると、彼女はドアに押し付けていた頭をごりごりとこすりつけ、目をきゅっと瞑りながら、眉をひくひくと動かしている。

 割れ目からは饐えた匂いのする粘液が染み出し、唾液で作った線を辿ってゆっくりと太腿へと逃げる。男性はそれを親指で掬い取り、小陰唇のまだ乾いている部分に塗りたくる。

「あ、や、エッチなの、塗らないで……」
「我慢なさい。注射の前にはアルコール消毒をするだろう?」

 卑猥な蜜で消毒というよりも毒されていく陰唇は、もう男がほしいのか、ヒクヒクと呻いている。

続く

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