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12_前編

 最初は気にしていなかった。いや、気付かなかったのかもしれない。
 アパートに帰ると妙に部屋が綺麗に片付いていたことに。

 もともと散らかせるほどガラクタとか無いし、それこそ部屋には寝るために戻るくらいだ。だから気付けなかったんだと思う。

 それに気付いたのは、風邪で寝込んだときのことだ。
 熱でぼうっとしながら天井みてたんだ。
 そうすると、本当は動いてないものが、なんかずれていくような感じがしてさ、他にもシミとかそういう壁の汚れが人の顔に見えてきたりしたのさ。

 だから最初はそれもそういうモノだと思ったんだ。

 カサっと音がした。
 ゴキブリかなんかだと思ったよ。
 けど、違うんだ。

 明らかに何か動いてた。
 週刊誌がさ、隅っこに移動したんだよ。
 触ってないのに。

 もちろん地震とかそういうわけじゃない。

 本当に、自然? いや、ちょこちょこっていう感じ出し、結構不自然に動いてたよ。
 じゃなきゃ気付かないか。

 でも、始めはあんまり気にしなかった。
 熱で苦しいし、それどころじゃなかったし。

 そのまま目をつぶってうとうとしてたんだ。

 そして朝になったらもう忘れてた。
 風邪も治ったし、もう気にする必要も無いしな。

~~

 で、この前のことなんだけど、夜勤明けで朝方家に帰ってきたんだよ。
 そしたらさ、やっぱり片付いてるのさ。

 さすがにこれは何かあるなって思って注意深くみてたんだ。
 もちろん現われなかったよ。だからカメラでも出そうかと思ったけど、設置したら帰ってきたときにしっかりと片付けられていた。

 証拠は撮れなかったけど、証拠になったわけさ。

 いったいなんだろう?

 すごく不思議だった。
 不気味じゃない。
 ただ、すごく不思議なんだ。

 だから放っておいた。

 片付けてくれるなら、それもいいんじゃないかって思ったから。

~~

 そしたらこの前、見たんだ。
 白い小人を。

 昔ゲームかなんかで見たような小さいさ、奴なんだけど、目が一つでちょっとキモイんだよ。

 んで、俺と目が合った奴はしばらくじーっとしてたんだけど、目をそらすとそそくさと本の後ろに隠れたんだ。
 追うべきか悩んだんだけど、かわいそうだったから止めた。
 そのかわり、お菓子を置いておいた。
 いつも掃除ご苦労さんっておもってさ。

 そしたら次の綺麗に片付けられていた。

続く

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