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僕らの関係 いつ目覚めても

いつ目覚めても

 奥まで侵入されるのは彼女にとってこれが初めて。無用な膜は日々の激しい運動で破れてしまったのか、抵抗しない。そのせいか、初めて受け入れる男と素直に悦を共有できた。少なくとも、身体は……。
「恵……、恵……、僕の、恵に絞られちゃうよ……、気持ち良いよ」
「ああ、幸太の、すごく固いよ。ああん、なんでかな、幸太にされると、これもいいかなって……なるよ……」
「いいよ、よくなりなよ。僕ので、僕が!」
 異物が膣内部を弄る。ゴムのまとわりつくそれは亀のような先っぽの返しの部分で内部を擦り、抉る。
 痒いところに届く指などなく、悶々とやるせない夜を過ごした。なのに、幼馴染の肥大したものは、遠慮なくそれを満たす。
 時に煽り、焦らし、前後するたびに奥から蜜をほじりだす。
 ――ナマでしたら、もっと気持ちいいのかな? 生理はまだだし、今日って安全だよな。今からはずそっかな……。
「幸太……」
「なあに、恵……」
 快楽に歪んだ顔が一瞬だけ優しくなる。
 いつものお弁当を届けるときのスマイルではなく、ひょろい背格好ながらも、どこか力強さ、頼りがいのある笑顔。いわゆる男の顔というべきなのか、そんな顔だった。
 対し、今の彼女は快感に咽び、降りてきた子宮口と膣襞で彼を愛撫している。
 ――これじゃあ女だな。
「なんでもない。わりいな、幸太、いいところでじゃまして」
「許さない」
「なにお! こい……つ……」
 まん丸の顔がすっと近づいてきて、彼女の唇にそっと柔らかな、濡れた感触を与える。そのまま鈍い感触の舌が差し込まれ、口腔内をまさぐり、どろりとした粘液を押し込んでくる。
「ん、んちゅ……はむ、んごく……はぁ、飲んじゃったじゃないか、コウのツバ」
「やだった?」
 ナマグサさと酸っぱさ、多少のアルコールを含む幸太の唾液は、普段なら不快のはず。しかし、今の、身体の一部を共有させ、快楽を貪りあう状態では、それは濃厚な蜂蜜、芳醇なワイン、それ以上だった。
「あたしのも飲んでよ」
「もう飲んだよ……」
 抜け目の無い彼を叱ろうと顔をしかめるも、それも長くは続きそうに無い。既に気持ちは絶頂へと向かっており、子宮の入り口を刺激する度に脳髄を焦がす刺激が波をなす。
 一際大きい波が来たとき、恵は目をぎゅっと瞑る。瞼の裏で火花が飛びかい、オヘソの真下あたりで響いていた振動の抑えが利かなくなり、幸太の身体が重く圧し掛かったのを合図に、恵は我慢するのをやめた。
「あ、あああん、イク、いっちゃうー」
「恵、僕も、一緒に……!」
 膣内部に陰茎とは別の熱さを感じる。膜越しに感じる脈動は力強く、吐き出す度に大きくなるモノに、意識せずに膣が締め付けを繰り返し、それを促す。
 四回ほど大きくうねり、五回ほどぴくりと動いたあと、彼はおとなしくなる。まだ息は荒いものの、肌で感じる彼の心臓の音は整い始める。
 ――あたし、いかされたっぽいわ……。
 女らしい声で、女らしく身もだえ、女らしく男を感じる。
 身体の正直な反応に、恵は少しだけ泣いた。

「恵、痛かった?」
「なんで?」
「だって、泣いてるもん」
「うれし涙。幸太が男で、しっかりあたしをリードして、しかも満足させてくれたから」
 恵は唇の端を歪ませると、髪をくしゃくしゃとかきむしる。
「痛いよ恵……、もう……」
 行為が終わればいつもの二人にもどれるのだろうか。幸太には恵が無理をしているようにも見える。一体何を隠しているのかはわからないが。
「なあ幸太……、あたしがもし男で、幸太が女の子なら……」
「なら?」
「好きになってくれたかな」
「うん」
「俺の子、生んでくれる?」
「幸恵ちゃんなら、生みたいっていってくれるよ」
「そっか、そうだな……」
「恵は女の子だし、僕は男の子なんだし、問題ないじゃん」
「世の中、複雑なんだよ。つか、由香はどうなったんだ?」
「今は、僕と恵だけ……」
「そっか、そうだな……」
 薄れ行く意識の中、幸太は陰茎を強く握られた痛みと、「……ましい」という声だけを感じていた。

 朝目が覚めるとベッドにいた。少し頭が痛いが、おそらく二日酔いだろう。慣れないアルコールを呑んだせいか、体もだるい。
 隣では恵が可愛らしい寝息を立てている。いつの間に自分の部屋に戻ったのだろう。
「……ん、ふわぁああぁ……、こう、オハヨ」
「オハヨ。恵、昨日は……」
「幸太、結構がっしりしてきたな。重かったぞ」
 眠りこけた自分を運んできたのは恵。その事実に急に恥ずかしくなる。
「ゴメン、恵……僕」
「気にするなよ。てか、エッチ、上手だったよ。良い思い出になった」
 恵ははだけたままの幸太の胸元にキスをする。
 ――思い出か。恵は僕のこと好きっ言ってくれたけど、それって……。
「ささ、起きたら飯だ。コウ、急いで支度しろ、あたしを待たせるなよ!」
「は、はい!」
 布団の中でお尻をつねられた幸太は、飛び上がるようにベッドを降りると、服も適当に来て、階段を転げるように下りていった。

 美雪は朝ごはんを食べた後「恵によろしくね」と「応援お願いね」と言って去っていったが、恵は二日酔いでだるいからと、お昼までベッドにいた。それでも、卵粥はおいしいといってくれたのを覚えている。

 ――恵、いいにおいだった。

 思い出に耽ると、やるせない気持ちが甦ってくる。
 由香を押し倒しつつも、彼女と一つになれなかったこと。
 ――もっと強い気持ちで臨めばきっと。
 幸太は一人、恵のぬくもりを思い出しながら、目を瞑った。

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