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05

 二人が二ラウンド目に入ったところで一志はベランダから出た。
 嫌悪感から怒りに変わる気持ち。
 何故あの二人からそこまで嫌な気持ちをうけねばならないのか?
 何故、理穂に見せてもいない自分のモノとその早漏ぶりを笑わねばならないのか?
 だが、擦れる部分は……。

~~

 トランクスはベトベト。
 母親に見つかるのが嫌だった一志は帰宅と同時に風呂に入り、ぬるっと湿るトランクスを洗う。
 すんでのところで射精にいたらなかったが、もしそうであれば理穂の妄想と同じように早漏なのかもしれない。
 そんなことを思いながら下着を洗う自分。
 異常なほどに惨め。
 目を瞑れば先ほどの理穂と正仁の行為、そして睦み合う声が思い出される。
 理穂は正仁に乗られ、ぐりぐりと男根で抉られていた。
 大切な部分を惜しげもなく開いて男を咥え込むところも見た。
 普段の態度はまったくの嘘。
 いや、別の一面なのかもしれない。
 ただ、彼女はその別な一面で部員やクラスメート、そして一志を馬鹿にしていた。
 部室で叱られる自分。

 人気の無い準備室に呼び出されて椅子に座らせられ、理穂はたったまま、怒ったようにこっちを見る。
『ねぇ一志君。あのさぁ、女子の子からも言われてるんだけどね、その……えと』
『なんですか? はっきりいってくださいよ』
 一志が声を荒げると理穂はびくんとして怯む。しかし、部長としての意地なのか、上級生としてなのか、めげずに言葉を捜す。
『あのね、一志君、部活途中にトイレに行くじゃない?』
『なんですか? いけないんですか?』
 乱暴に応える一志は股を開いて勃起した部分を誇るように突き出す。
『うん。トイレに行くのはいんだけど、その、オナニーされると困るのよ。ほら、匂いとかあるでしょ? そういうの、敏感な子も居るから……』
『お、俺がオナニーしてるっていうんですか? そんな、証拠はあるんですか?』
 慌てる一志と強気になる理穂。だが、一志はあることを思いつき、唇を歪ませる。
『先輩、精液の匂いしってるんですか? それってやっぱり、セックスしたことあるってことですよね? 先輩処女じゃないんですね。中古ですか?』
 意地悪くセクハラ発言を繰り出す一志。理穂は屈辱と羞恥でみるみるうちに顔を真っ赤にする。
『ねぇ、どうなんすか? っていうか、その精液の匂いに気付いた女子ってだれっすか? その子もやっぱりやりまんなんですよね? だって精液の匂いに気付くぐらい慣れてんすから』
『それは……だって』
 一志は立ち上がり、にやついた顔で理穂に近づく。
『じゃあさ、こうしませんか? 今の俺の匂い嗅いでくださいよ。それが本当に精液の匂いなのか確かめましょうよ』
 彼女を窓際まで追い詰めたあと、彼は一転して口調を和らげる。
『え? だって……、うん、わかったわ……』
 突然の申し出に一瞬戸惑う理穂だが、彼女は一志の前に立ち、くんくんと鼻を鳴らす。一志も彼女の匂いをくんくんと嗅ぐ。
 甘い香。リンスの落としきれていない甘ったるい香がする。
『どうですか? 匂いますか?』
『んーん、しない』
 濡れ衣であることを彼女自身が口にしてくれたわけだが、一志は首を傾げてわざとらしく呟く。
『おかしいなぁ、俺さっき抜いてきたのに……。ていうか、先輩、精液の匂いしらないんじゃないっすか?』
『え? え? そ、そんなんことないもん、理穂、精液の匂いぐらい知ってるよ?』
 これまた一転する状況に理穂は目をしばたかせる。本当なら彼に部活途中の自慰を止めるように言うだけのはずが、どんどんとおかしな方向へ進むことに、当惑せずにはいられない。
『じゃあどこで? 誰の?』
『え、あ、それは、お父さんの』
『お父さんの?』
 父親の精液の匂いを嗅ぐことなどありえない。咄嗟に出たうそとはいえ理穂は慌てて手を振る。
『ん~ん、嘘。その彼氏の……』
『先輩彼氏いましたっけ?』
『……居ない』
 取り巻きや彼女をオナペットにする男子はいくらもいるのだが、心を許せる相手となるとそれこそ父親くらいなものかもしれない。
『くく。それじゃ精液の匂いなんてわかるはず無いじゃないですか』
『だって、皆が……』
『ていうか、オナニーしたときにわからなくて、してないときを疑われたらしゃれになりませんよ』
『ごめんなさい』
 しているなら明らかに黒であるに関わらず、一志はその場の勢いで彼女を責め返す。そして、おもむろにズボンのベルトに手をかけ……、
『……じゃあさ、先輩に特別に精液の匂いを教えてあげますよ』
『え? どうやって?』
 トランクスからはすでに勃起しているモノがちらりと顔を出している。そして、妙なシミもつくっていた。
『そんなの、エッチすればいいだけでしょうが!』
『い、いやぁ、やめてぇ!』
 背中を見せる彼女をうしろから羽交い絞めのようにして、股間をこすりつける一志。
 男根にじんとした感触が生まれ、振り乱れる髪の匂いに気持ちが一気に高ぶる。
『理穂先輩、すげえやらしいの……、後輩にオナニーするなとか……、ならどうやってシコリを抑えろっていうんですか……、セックスするしかないじゃないですか!』
 腰をこすりつけるだけで自慰よりもずっと気持ちがよい。
 ナマの女子、それも上品といえる理穂に性欲をぶつけることができる興奮。他の男子に先駆けて処女を奪えるかもしれないという状況に、一志は焦っていた。
『うっ……、うぅ……』
『え? え?』
 下半身に甘い痺れがやってくる。身体から力が抜けるが、彼女を押えつける手には以前として強い力が残る。
 腰をかくかく前後させて、じわっとした感触をトランクスに広がらせる。
 今、彼は射精をしてしまったのだ。
 強姦未遂での射精。理穂の身体を使っての大掛かりなオナニーは、想いを果たすことなく果ててしまった。
『それじゃ、またよろしくお願いしますよ……』
 射精されたことを気取られないうちにそそくさとズボンを直す一志。
 美術準備室には青臭い匂いと困惑する理穂だけが残った。

 風呂場のタイルに白いねばねばした液体がこびりつく。
 強めのシャワーでそれを流し、ぬるっとする手と男根を洗い流す。
 まだ下半身、男根の付け根の辺りにはじくじくとした心地よい痛みがあるが、心の中には嫌な気持ちが渦巻いている。
 理穂の身体と妄想を借りてのオナニーは想った以上に効率よく精を抜いてくれた。
 二人の行為に中てられたからこんなに早く終われた。そう理解し、一志は浴槽に入った。

続く

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