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……タイッ!?_04



 トランクスやブリーフに閉じ込められていた男子のシンボルの色、形はそれぞれで、初々しい赤い亀頭のものや、黒光りするもの、皮に隠れてピンクの先端を見せるものがあった。
 それらはどれも項垂れていた。しかし、荒い呼吸と連動して鎌首が持ち上がり始め、一人がロッカーから赤い布切れを取り出し、皆に投げわたすと、完全に勃起した。

 ――あれって皆のユニフォームじゃない。やっぱりオカズにしてるんだ。
 ネームプレートを眺めたあと、その中身を想像してか鼻息を荒げる男子達。短パンを拾い裏返しにして大切な部分に当たる場所を舌で舐め始める。
「あっはは、くせえ、日吉のマジ臭うわ!」
 一人が短パン片手に大笑いする。
「マジで? 俺にも貸せよ」
 日吉綾は女子陸上部の一人。長距離走を選択しており、最近はペースを覚えるためにトラックを延々と走っている。その間は汗を拭くことも出来ず、結果的にユニフォームに汗が染み付いてしまうのだ。
「あんなに可愛いのに臭いとか、ショックだわ」
 ついこないだまでは肩にかかるセミロングだったが、練習の邪魔になるとバッサリ切り落とした綾だが、パッチリした目と閉じるだけでスマイル常備になる唇と可愛らしい鼻立ちはかなり可愛い部類にいる。携帯のストラップも幼い感じのするものを好み、表面、内部ともに可愛らしさを持つ子だ。
「んでも、やっぱりいいな、日吉の……、すげ、いいわ……」
 綾の汗の染み付いた短パンを被る勢いで顔に押し当てていた男子は、その黒光りする陰茎の先から粘り気のある汁を垂らし始める。
「おい、まだシコルなよ。ばれたら大変なんだから」
「へいへい、わかってますよ……」
 ぶつくさと呟くと、その男子はピンク色の塊と整髪料のようなチューブを出す。糊のような液をサオに滴らせると、柔らかそうなゴムの固まりで陰茎を根元まで包み込む。
「あ、あぁ……、あぁ……」
 苦しそうに呻いたあと、しばらくしてゴムをぐるぐると回しだす。
 サオに滴らせた汁がクチャニチュと音を立て、次第にその動きを円滑なものにする。
「うぅ、やべ、キモチイイ。すげ、日吉、マジ、いいわ、クセーけど、日吉、あや、あや……」
 ――あの男は今、綾のことをレイプしているんだ。
 名前は五十嵐真吾。普段から綾のお尻を見ており、部活中も何かと彼女に絡もうとする。綾はその下心に気付いていないのか、親しげに話しているのを見た。
 もっとも、今回のことが公になれば、彼らのラブストーリーも打ち切り必死。そう思うと、恋愛に縁の無い里美は少しユカイだった。
「なぁ、最近さあ、香山のなくね?」
 まだ白さの見えるサオの子が呟く。
「え、そう? 別にいんじゃね、俺あいつ嫌いだし」
 自慰に耽る男子に嫌いと言われても悔しくない。
「なに、お前あいつので抜きたいの?」
 そして、抜きたいと思われても嬉しくない。
「いやさ、そうじゃなくて、前は普通にあったのに」
 ただ、勘付かれているかもしれないと思うと、不安だった。
「しょうがねえなあ、探してやるよ……」
 ロッカーを片っ端から開けて衣類を取り出す男子。意外とずぼらな女子部員の未洗濯のユニフォームは彼らの自慰のネタだろう。
「あ、スゲーの見つけた……」
 あら捜しをしていた男子が大きな声を上げて白い布をかざす。
 ティー字の白い布。クロッチの部分がやや黄ばんでいるが、それには見覚えがあった。
 試合の日に使ったサポーター。毛の処理を忘れた里美が急場しのぎにサポーターを穿いたのだが、普段あまり使わないせいか、着替えの際に部室に置き忘れてそのままになっていたものだ。しかも、あの日は生理がきており、オリモノも……。
「それが香山の? へー、サポーター使ってたんだ。つか、忘れるか? 普通」
 薄ら笑いを浮かべながら下着を取る男子。そしてクロッチに鼻先を近づけだし……。
「うあ、クセー、ションベン? つか、やべー匂いだわ……」
「へー、どんなん? ……、うわ、くっせー」
「ぎゃはは、香山ってさ、いつもきつい感じだけどさ、何? 体臭まできついわけ?」
「俺は匂いきついくらいが好きだけど……」
「なんだよ、やっぱりお前あいつのこと好きなんじゃないか。ならさ、これ穿いてしこれよ」
 白い布を気弱そうな男子の白いサオに被せ、
「え、まずいだろ、それは……」
「問題ねーよ、つか、本人だって忘れてるさ」
 ――あんた達のおかげで思い出したってば。
 生理的なモノを臭いと貶され、それでも性の対象にされることに、怒りと羞恥を覚え始める。
 自分が一体何をした? 確かに、男子部員をぞんざいに扱ったりもした。しかし、その陰で自慰の対象にされるなどと、割りに合わない。それにすでにスパッツを一つダメにされているのだ。明らかに彼等の方が悪。
「あ、あぁ、いいよ、香山さん、香山さんのキモチイイ」
 ――あたしはすっごく気持ち悪い。頭の中でレイプされるのも不快だ。いっそのこと通報してしまおうか? いや、それはダメ。次の大会に出られなくなる。ならどうすれば?
 隣では男の子の性徴に目を丸くしていたはずの愛理が、食い入るように見ている。彼女は自慰の対象にされていないせいか、それとも男に飢えているせいなのか、どことなくその惨状を楽しんでいるようにも見えた。
「男の子って、ああいうので気持ちよくなるんだ。なんか可愛いね」
「はぁ? 何言ってるんですか? あいつらのどこがかわいいんですか!」
 場違いな発言に、思わず声を荒げてしまう。
「だってさ、ほらあの子、皮被ってる子、包茎かな? さっきからクチュクチュさせてさ、たまに見えるピンクの先っぽ、あ、ほら、可愛いじゃない」
 ショーウインドウに飾られているヌイグルミを囃し立てるブリッコ高校生のように中の様子を見る愛理は、皮被りの子に夢中らしい。
 言われて里美もそれを見たが、「はぁはぁ」と荒い息を着きながら亀頭の先端を皮に出し入れする様子は醜悪としか思えなかった。
 ――先生ってショタコンなのかしら?
 だとすれば恋人が出来ない理由も頷ける。彼女の外見からして、庇護欲をそそられる世の男性陣はおそらくガタイが良かったり理知的であったりするのだろ。ただ、それらに彼女が興味を持てないだけなのだ。
「先生、ひとまず今日は帰りましょう」
「まって、佐伯君がイクまで待って……」
 ――そういえば包茎の男子は佐伯和彦とかいったはず。これからは包茎と呼んでやろう。
 未だ食い入るように窓に張り付く愛理のジャージを引っ張り、里美は部室棟をあとにする……が、

 バツリ……ッ!

 誰かの捨てた割り箸を踏んだらしく、その存在が開いた窓から気付かれる程度の音を立てた。
「誰だ! 誰かいるんか!」
 気付いた男子部員達は窓を全開にして外を見る。
 すでに日は沈んでおり、ワインレッドのジャージならそう目立たないはず。しかし、隣にいる顧問は今もドピンクのジャージ。
「平山さん、みてたんかい……」
 他にこの色を身につけるものなど居らず、愛理であると特定するに数秒とかからなかった。

続き

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